徒歩暴走族とは？姫路ゆかたまつりで「バーリバリ」

姫路ゆかたまつりが開催されるにあたり、
市や姫路署職員の方が慌ただしく動き回ります。

単に忙しいというわけではなく、
「徒歩暴走族」なるものが、ゆかた祭りに合わせて各地から集まり、
迷惑行為を行うためです。


この迷惑行為、本来であれば、
忌むべき行為なのですが、

世間一般が想像する暴走行為とは、
一風変わっているため、話題となっているようです。


今回は徒歩暴走族について取り上げてみたいと思います！

徒歩暴走族とは？

徒歩暴走族とは、バイクを使わず、
歩いて暴走行為を行う集団のことです。


「いやいや、歩いて暴走とか（笑）」
「小さい子が三輪車で暴走する方がよっぽど危ないぜ！」


なんて思われる方もいるかもしれません！
（ある意味そっちの方が危ないかもしれませんが！）


しかしこの「徒歩」暴走族。
暴走族を名乗るだけあってしっかり悪いことをします。

どんなことをするの？

• 騒音を起こす
  
• 生卵を投げる
  
• ペットボトルを投げる
  
• 建造物によじ登る
  
• ロケット花火を発射する
  

というような行為を行います。普通に迷惑ですね。


私は、ロケット花火が誤発射して、「ぴゅーん」と音を立てて自分に向かってきたことがあるのですが、近距離なら避けられないです！


幸いにも当たらなかったのですが（おしいっ！）、当たったら確実に痛いのでこれはやっちゃマズイやつですね。


生卵に関しては、祭会場が生卵を投げて混乱してしまったことから、以降、祭りの直前に販売中止を要請したりと厳戒態勢をしいているようです。

独特な騒音

徒歩暴走族の迷惑行為の中でも特徴的なのは、
「バリバリ」と叫ぶ騒音です。


本来の暴走族は、バイクをふかしたりすることで、
騒音を引き起こすのですが、

この徒歩暴走族は、口でエンジンの擬音「バーリバリ♫」
を叫びながら街で闊歩（かっぽ）するようです。




私はその様子をたまたまニュースの報道で見ることができたのですが、


「バーリバリ♫バーリバリ♫」と連呼し、
小気味よいリズムを刻んでいたので、不覚にもクセになってしまいました（笑）

徒歩暴走族の発祥から現在まで

そんな徒歩暴走族ですが、最初から姫路で暴れていたわけではなく、
元々は北海道で活動していたようなのです。


雪が降り積もるような豪雪地では、

バイクを走らせることができず、
暴走できないということで、

地元の暴走族が繁華街をうろつき始めたのが、
きっかけみたいです。


2000年を迎えたあたりで、初めて姫路ゆかた祭りに出没し始め、
同年、「根生ペローン祭」で警察官の詰所が襲われました。




このような経緯もあり、姫路市では、

• 特攻服をきている、
  
• 2人以上の暴走族が集まっている、
  
• 大声で叫んでいる

といった行為を規制するため、ある条例を定めました。


現在は、この条例がかなり効いているようで、
徒歩暴走族があまりいなくなってしまったようです！


また違う地を求めて、旅に出たのでしょうか！？

徒歩暴走族の取り締まり方

上記で挙げたような違反行為を行った者に対して、
職員の方がプラカードを掲示し、警告をします。


それでもその行為をやめない場合は、
イエローカードを掲示。


イエローカードが3回、
もしくは、レッドカードが1回出ると、
条例違反となり、取り押さえることができるようです。



この様子もニュースで報道していたのですが、
実に形式的。

現場が混乱し、収拾がつかないせいもあってか
サッカーよりも簡単にイエローカードが出ていました（笑）


「３・２・１、はいイエロー１枚ね」みたいな。
編集とかでそう見えただけかな！

とにかくあの場にいる役員の方は、すごいたいへんそうでした…

そもそも条例ってどんなの？

姫路市では、
姫路市の安心と安全を推進する条例というものがあり、市民の生活を脅かす行為の防止について定めています。

同条9条2項

2　 何人も、祭礼又は興行その他の娯楽的催物に際し、不特定多数の者が集まっている公共の場所において、前項第3号に規定する刺しゅう入りの服を当該刺しゅうが見えるように着用し、かつ、2人以上共同して、大声を発する等の著しく公衆に迷惑を及ぼすこととなる方法で威勢を示すことにより公衆に不安を覚えさせてはならない。

という感じで定められています。

要約すると、2人以上で、特攻服をきて、大声で叫ぶ
ことはダメだぞ！というもの。

これは本人達に非があるため、当然だろう。


ではこちらはどうだろうか？

第9条　不特定多数の者が、暴走行為をする者又は暴走行為に対する警察による取締りを見物する目的で公共の場所に集合した場合において、当該目的でその場所に集合した者は、次に掲げる行為をしてはならない。
(1)　現に暴走行為をしている者に対して、声援、拍手、手振り、身振り又は旗を振ることにより、暴走行為をあおること。

要約すると、一般人であっても徒歩暴走族に手を振ったりしたら、とばっちりをくらわせるぞ！ということです。

これは、厳しい（笑）

人が集まっているからといって、祭気分で安易に徒歩暴走族に手を振ったりしたら、自分が違反していた…

というようなことも考えられます。
危険なものには、関わらないということが大切ですね！

まとめ

• 徒歩暴走族は、バイクに乗らず、徒歩で暴走行為を行う。
  
• 徒歩暴走族の騒音には、「バリバリ」と叫ぶものがある。


• 特攻服をきている、2人以上の暴走族が集まっている、大声で叫んでいるという行為を規制したら、徒歩暴走族が激減した。
  


• 取り締まり方としては、警告をして、カードを提示し、それでも収まらない場合に取り抑える。
  
• 条例には、一般人が徒歩暴走族に手を振るという行為を規制するものがある

徒歩暴走族がここまで話題になっているならば、
市に協力して、祭りの催しの1つとして

「バリバリ」言えば面白いんじゃないかなと少しだけ思いました。
現実はそううまくいかないんでしょうけどね！